第1弾 オーガニック農業ノウハウ本プロジェクト
「自然と人と農業と」
オーガニックで子どもたちの未来を描く
ここ数年で消費者の健康や環境に対する意識が高まったり、世界情勢の変化によって農業資材や輸入農産物の高騰や供給が不安定になったり、また、国がみどりの食料システム戦略を打ち出すなど、私たちを取り巻く環境が大きくと変わってきています。これからももっと変わっていくと思います。
そんな状況の中で私たちは、オーガニック農業が、様々な不安を取り除き、これからも農業を続けていくための一つの手段だと思っています。そのオーガニック農業を広めていくための第一歩として今回この本を製作したので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいと思っています。
第1章 オーガニック農業を選んだ人とその本音
第1章ではオーガニック農業に取り組まれている生産者さんにインタビューをし、それぞれの方の農業や食に対する思いや、オーガニック農業を選んだきっかけとそれをこれからも続ける理由、これまでや今も抱える苦労や課題、喜びなど包み隠さずリアルな声を掲載しています。みなさんが一番気になる収支についても具体的に載せています。
第2章 私たちがオーガニックに辿り着いた理由
第2章ではオーガニック農産物を扱う業者さんやお店にインタビューをし、「お客さんに届けたいもの」「子どもたちに食べて欲しいもの」「なぜオーガニックを扱うのか」など、オーガニック市場の変化を肌で感じている方たちの声を掲載しています。農業の現場では、リアルな消費者の声や農産物を扱う人たちの思いを聞ける機会が少ないと感じている方もいらっしゃると思いますので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
第3章 進化し続けるオーガニック農業 実践から生まれた栽培技術
第3章では、主な品目のオーガニック栽培技術を掲載しています。オーガニック栽培に先駆的に取り組まれてきた生産者さんの努力によって、大規模でオーガニック栽培を実践するための技術が蓄積されてきています。土づくりや雑草対策など、生産者さんの気になること・不安な事に対する解決策も載っています。
技術については、課題がゼロなわけではもちろんなく、これからオーガニック栽培に取り組む人が増えて、いろんな人の考え方・経験が積み重なっていけば、素晴らしい技術をもった生産者さんはたくさんいますので、さらによりよい技術が生まれていくと考えています。
第4章 未来の子どもたちのために歩んだ35年とこれから
第4章では、創業以来持続可能な環境再生型社会の実現を目指してきたアグリシステムの軌跡や、現在の取組、未来へ向ける思いなどを掲載しています。
この本を読んでいただくことで、生産者さんがオーガニック農業を選択肢の一つとして考えていただけるきっかけになり、またやってみたいけど不安だと感じている方の背中を押すことができればと思っております。
主には生産者さん向けに作った本ですが、農業をしていない方に読んでいただいても、オーガニック農産物の背景や様々な情報を知っていただけるものですのでぜひ手に取っていただきたいと思っています。